人の寸法と適切な通路の寸法
上記の図は日本人の成人男女の標準的な身体寸法です。
身長は男性で約169cm、女性で約157cmです。平成30年のデーターでは男性171.5cm、女性158.3cmと更に大きくなっています。
標準的な日本人の身長や腕の長さ、足の長さは家具のサイズだけでなく、様々な空間レイアウトを考える上で人が通れるスペースの確保や快適な空間を考える上で重要なサイズです。
標準的な人の寸法と通路
日本人の標準的な体の幅は両手を自然に下げた状態で、男性は約50cm、女性は46cmです。
450mmを標準的な人のサイズと考えると人が通れる最小の寸法は600mmとなり、この寸法では人がすれ違うことが出来ません。
人がすれ違うことのできる標準的な通路の寸法は、最小の通路寸法の2倍の1200mmです。片側に居室が有る場合はこのサイズで対応可能です。両側に居室が有る場合やゆったりとした通路を確保したい場合は1600mmの空間スペースを確保する必要があります。
レイアウトと寸法
部屋のスペースとレイアウトを考える場合ここまでお話してきた人のサイズを参考にすると人が通るスペースを確保したり作業するスペースをしっかりと確保したレイアウトを作ることができます。
では、それぞれの適切なスペースについてより詳しく解説していきます。
執務室での適正スペース
標準的な着座の寸法
デスクと壁までの寸法
デスクとデスクの寸法
デスクサイドとデスクサイドの寸法
デスクとコピー機
デスクと書庫
会議室での適正スペース
打ち合わせスペースの寸法
会議スペースの寸法
椅子と椅子のスペース
一般的な会議のスペース
来客や役員との会議スペース
執務室の参考レイアウト
対面式レイアウト
対面式は、部署ごとに1つの島を構成した一般的なオフィスのレイアウトです。
長所:面積効率が良く、部署のコミュニュケーションが取りやすい。適切なコミュニュケーションと、プライバシーが確保できる。
短所:対面の視線が気になる。プライバシーの完全確保が困難である。
同向式レイアウト
同向式は全員が同じ向きを向いているレイアウトです。銀行や不道産業などのような接客窓口がある業務に向いているレイアウトです。
長所:適切なコミュニュケーションと、プライバシーが確保される。
短所:面積効率がやや落ちる。社員の管理・監査面が強い印象に。
背面式レイアウト
背中合わせで座る背面式レイアウト。他人の視線を気にすることがないので仕事に没頭することができます。
長所:面積効率も良く、コミュニュケーションとプライバシーの両立することができる。
短所:空間によってはパネルを設置するのでコスト増しになる。管理者の配置が難しい
クラスター式レイアウト
対象的な方向を向いた2列の島で構成されるクラスター式レイアウト。列の間に書庫やロッカーを置くことで収納とプライバシーが確保されます。
長所:収納が多く、プライバシーが確保され、作業に集中できる。
短所:管理者の配置が難しく、面積効率が悪い。また、配線処理が困難になる。
スクール式レイアウト
同向式レイアウトに隣同士にスペースを設けたスクール式レイアウト。隣との間があるのでプライバシーとセキュリティーが確保出来ます。
長所:作業に能率的に打ち込める。従業の管理がしやすい
短所:机と床の面積公立が悪い。机下の配線処理がしにくい。
フリーアドレス式レイアウト
空いている席に自由に座れるフリーアドレス式。好きな場所で作業するので他部署との意見交換がしやすいのが特徴です。
長所:面積効率が良く、コスト削減できる。コミュニュケーションが取りやすい。
短所:プライバシーの確保が困難。個人の荷物管理ができない。
ブース式レイアウト
自分一人の空間を保つことのできるブース式レイアウト、周りからのプライバシーが守られます。
長所:集中して仕事ができる。プライバシーが確保できる。
短所:面積効率が悪い、完全に周囲から仕切られるので社員の管理がしずらい。
TOKIOデザインスペースのレイアウト提案例
個室ブースを取り入れた空間レイアウトの提案です。
ミーティングスペースはカジュアルなチェアを選定しました。
オフィス全体にイミテーショングリーンを取り入れることでリラクゼーション効果も期待出来ます。
テレビ会議用のスペースや流動性のある事務エリアを設けることで多目的な使用ができるレイアウト提案です。
3Dパース図は空間全体がわかるように違う角度からの視点もご用意致します。
3Dパース図の他に配置がわかるように平面図で製品の配置も確認し実際の通路がどれぐらい確保出来ているか確認できます。